
音声はこちら ※本内容は、ポッドキャストの音声内容を編集しております。
BAR NISHIJIMAとは
世界企業を目指す株式会社シードの社長である西島英弘が、ゲストを迎え、お酒を嗜みながら、あれやこれやお話しする番組です。
シードとともに世界を目指すゲストたちの真剣な面とそうでない面をぜひお楽しみください。

西島:始まりました。「BAR西島」7杯目です。
この番組では、シードの社長である私、西島が、いろいろな分野の専門家をゲストにお呼びして、あまり意図を持たずにゆっくりお話しする番組です。7杯目はフェニックスの日浦さんです。こんにちは。
日浦さん:こんにちは。日浦です。よろしくお願いします。
西島:日浦さん、マレーシアでのあの出会い、覚えてますでしょうか?
日浦さん:はい。
西島:カルチャーリンクマレーシアを立ち上げた時に、本当に一番最初、まだ何にも分からなかった時に日浦さんと出会ったのが、あの時だったと記憶していますけれども。
日浦さん:ちょうど2年前。
西島:そう、2年前ですよね。2年半前ですかね。2年前の9月かな。
日浦さん:はい。スターバックスで。
西島:はい。スターバックスでお会いさせていただきました。本当に右も左も分からない我々の会社を、ここまでサポートしていただいてありがとうございます。
あの時から1年間で店舗を持つまでに至ったんですけど、日浦さんから見てどうでした?
日浦さん:そうですね。特に飲食に関しては、マレーシアでは簡単ではないと思っていたので、それを1年であそこまでの店舗にしたのはすごいなと、率直に思います。
西島:我々も、最初は3名、4名で行ったんですけど、やっぱり言っていること、書いてあることと実際は全然違うなというのが、日浦さんからお聞きして感じた印象でした。
本当に日浦さんがいなかったら、あのビジネス自体が立ち上がっていなかったなと率直に思っています。
日浦さん:日本でビジネスをやるのと海外でビジネスをやるのは、やっぱりちょっと違います。海外なので、見えないハードルがあります。ビザを取らなきゃいけないとか、ライセンスを取らなきゃいけないとか、ルールが全然違うので。
会計とか税務だけではなく、幅広く、進出から営業開始になるまで長い道だったなと思います。
西島:本当にありがとうございました。ちょっとその辺を深く聞いていきたいと思います。
まず、この「BAR西島」なんですけど、今日、日浦さんに来ていただいているんですが、出演料がない番組でございまして(笑)。
今日は日浦さんに合うお酒をご用意しています。
西島:それは、ウイスキーの「角」でございます。
角ハイボールは僕も好きなんですけれども、何にでも合わせられるというか、料理も含めて、そこに存在できるウイスキーとなると、やっぱりジャパニーズウイスキーの代名詞かなと思っています。日浦さんにとても合うお酒かなと思って、今日はそちらで勘弁していただきたいなと思っています。
日浦さん:ありがとうございます。
西島:じゃあ日浦さん、早速ですが乾杯したいと思います。
西島・日浦さん:乾杯。
西島:お酒も入ったところで、日浦さん、軽く自己紹介していただいてもよろしいですか?
日浦さん:はい。フェニックス・アカウンティング・グループのグループパートナーの一人、日浦と申します。よろしくお願いします。
フェニックス・アカウンティング・グループは来年で20周年になります。
僕がジョインしたのが10年前なので、半分は一緒にフェニックス・アカウンティング・グループを作ってきています。
最初はシンガポール事務所に入り、シンガポールに5年、その後マレーシアに5年。今は肩書きが結構あって、グループのパートナーと、シンガポールの代表、マレーシアの代表、フィリピン事務所の役員、あとアメリカの代表です。
西島:すごいですね。
日浦さん:グループで進出している国は全部で10カ国あります。
今はマレーシアのクアラルンプールにいます。
西島:住んでいるのはマレーシア?
日浦さん:はい。クアラルンプールに住んでいます。
西島:10カ国もあると、いろいろな国に行かれるんですか?
日浦さん:そうですね。かなり出張が多くて、出たり入ったりなんですけど、メインはマレーシアにいます。
西島:ちなみに、なぜ海外で会計を目指そうと思ったんですか?
日浦さん:もともと海外に行きたかった。海外で活躍したかったというのは、小学校の頃から思っていました。それをどう実現できるかなと突き詰めていったら、今の形になったという感じです。
西島:シンガポールとかマレーシアとか、アジアの国からスタートしたと思うんですけど、アジアにした理由はあるんですか?
日浦さん:特にアジアにした理由はないですね。もともと日本で監査法人にいて、会計の仕事をしていました。海外に行きたいということで、その監査法人の中でシンガポールに転籍したんです。
西島:その時に、たまたま空いていたのがシンガポールだった?
日浦さん:そうなんです。行ったこともなかったんですけど、
「空いているんで、じゃあ行きます」と。
西島:ちなみに同級生ということで、ちょっと聞いてみたいことがあって。英語でスタートするじゃないですか。そこのハードルはどうやって越えたんですか?
日浦さん:高校の時に交換留学でアメリカに1年行っていたので、抵抗はなかったんです。
ただ、高校の時以来、海外で初めて働いたのが30歳を過ぎてからなので、10何年とブランクがありました。
だから、そこはもう気合いで乗り切る(笑)。そんな感じで英語は乗り切りました。
今も乗り切ったとは思っていないんですけど、毎日の会話はほとんど英語がベースなので。英語ができないと意思疎通もコミュニケーションも取れません。発音などを気にせず、伝わるか伝わらないかというところでやっています。
西島:ありがとうございます。我々も海外にチャレンジする時に、自分たちの語学が至らなかった部分をすごくサポートしていただいたので、本当に感謝しています。
日本のビジネスとマレーシアのビジネスで、何か違うところがあれば教えていただきたいです。
日浦さん:地域によって、国によってルールが違うので、そこのルールにいかに適応できるか、その中で何ができるかを考えてしっかりやっていく。そこはやっぱり全然違うなと思います。
日本人が日本でビジネスをしようと思ったら、「日本人のビザはどうしよう」とは考えないですよね。でも海外だと外国人なので、ビザを取らなきゃいけない。
今まで当たり前だと思っていたことが当たり前じゃないので、そこにアジャストして、自分のマインドも変えていかなきゃいけない。そこはなかなかハードルが高いんだろうなと思います。
西島:本当に手取り足取りやっていただいて、0から10までだと思っています。日本企業が進出するにあたって、引っかかりそうなポイントはいくつかありますか?
日浦さん:やっぱり、さっき言ったビザやライセンスですね。会計は結構共通になってきているので、違うところを押さえればいいんですけど、ビザとかライセンスはルールが全然違います。どこにも正解が書かれていない中でやらなきゃいけないので、そこは大変ですよね。
西島:我々も特に感じるのが、ルールブックに書いてあること、日浦さんにお伺いしたこと、実際に役所の人と話したことが違ったりするじゃないですか。そこに不安定さというか、我々としてもハードルはありましたね。
でも、そういうものを一個一個、日浦さんに対応していただいたので、本当に今はビザまで取れてありがたいなと思っています。
もう一つ懸念点としたら、我々はイスラム圏に出しているので、アルコール関係は特に注意が必要かなと思っています。そこら辺は日本企業に向けて何かメッセージはありますか?
日浦さん:アルコールのライセンスを取るというのは、場所や区役所の管轄によっても、順番やルールが全然違ったりします。進んでみなきゃ分からない部分も結構あるので、「予定通りにはいかない」ということを想定した中で、どう柔軟にやっていくかというのは重要だと思いますね。
西島:そうですよね。日本だと「これを提出すれば、いつまでに何が届く」ということが当たり前だったんですけど、海外展開をしてみると、何を出せば正解なのかこちらも分からない。「あれを用意しろ」「これを用意しろ」「これまで必要なの?」みたいなものまで、毎度言われることは多いですよね。
日浦さん:そうですね。アジアは全体的にそういう感じかなと思います。
ただ、隣の国のシンガポールは結構クリアで、手続きもかなり整理されているので、やりやすい部分があります。
一方、マレーシアは政府の担当者によって判断が違うとか、言っていることが全然違うとか。「この間こう言ってたでしょう。だからいいでしょう」と言っても、全然話が通じない。
壁に当たって、また壁があって、それをどう乗り越えるか、というところが難しいですよね。
西島:それこそ、さっき語学を越えるのも「気合い」だと言っていましたけど。
日浦さん:気合いってことですね(笑)。
それと、他のクライアントさんの事例などもありますし、経験から来る部分もあります。そういうものの組み合わせなのかなと思います。
西島:ありがとうございます。
我々はマレーシアでは実際に店舗を持っているので、進出の際にいろいろとアドバイスをすることが増えてきたんですけれども、その他のエリアで、例えばフィリピンとかベトナムなど、アジア圏に進出する企業さんに向けて何かメッセージがあれば教えてください。
日浦さん:その国がどうだというのは、ルールも違えば分野によっても違うので、一概には言えないんですけど、マーケット全体を見ると、一国一国はそこまで大きくないので、「アジア」という一つのマーケットとして考えるとやりやすいんじゃないかなと思います。
シンガポールで流行ったら次はマレーシア、でも物によっては「そこは違うよね」とか。そうやってパズルのように埋めていって、アジアを一つとして見ていただけると、やりやすいかなと思いますね。
西島:面白いアドバイスですね。ありがとうございます。
我々も日本はアジアの一つの国ですので、そういうイメージで今後の展開をいろいろと考えていきたいなと思っています。
では、未来についてちょっとお話をしたいと思います。今日わざわざ静岡にいらっしゃっている日浦さん。ちなみにご出身はどこでしたっけ?
日浦さん:生まれは新潟で、育ったのは神奈川県川崎市です。
西島:北海道はどこでしたっけ?
日浦さん:北海道は、社会人になった時に行きました。
西島:じゃあ神奈川からしてみたら、静岡は近いですね。
日浦さん:近いですね。
西島:わざわざ静岡までありがとうございます。
我々は今、マレーシアの企業をお手伝いいただいているというのがあるんですけど、我々のビジネスとしても「日本文化を輸出する」ということで、日本から世界へ、ということを考えながらいろいろなビジネスをしています。
逆に今日、日浦さんと話したかったのは、「世界から日本へ」というところを、日浦さんと次のチャレンジとしてやってみたいなと思っています。
その中で、静岡に今日来ていただいているので、静岡のメリットについてお話しすると、ずっと静岡は「テストマーケティングの聖地」と言われていました。少し昔の話ですけれどね。
物流も東京・大阪のどちらからでも入ってきて、なおかつテレビ、新聞、ラジオというメディアが一つのエリアで完結していたので、比較的テストをやりやすいエリアでした。
今でも我々は、人口も全体の2%ぐらいのシェアを占めていて、そういう意味ではこのエリアでテストをして展開していくのはいいんじゃないかと思っています。
実際にご相談もいただいて、新しい店舗を「東京ではなく、この静岡から」というご相談をいただく機会も結構多いので、世界の企業さんを日本に連れてきて、静岡で何かできたらうれしいなと思っていますが、いかがですか?
日浦さん:はい。今日ここに来たのも、その目的というか、視察に行きたかったというところで来させてもらいました。
最近、私もお問い合わせが多くて、今までは日系企業が海外に出ていくというアウトバウンド、日本から見た海外進出が多かったんですけど、最近は「日本に行きたい」という相談もあります。
ただ、日本に行きたいけどやり方が分からない、言葉が分からない、値段も高いんじゃないかなど、いろいろな理由から、マレーシアから日本に進出している企業はそんなに多くありません。
なので、私はそこを「第2章」としてやりたい。世界各国から日本への進出というところを支援したいなと思っているんですね。
その中で、いきなり法人を作って、いきなり店舗を構えてというのは多分難しいと思うので、第1弾としてテストマーケティングをやって、ニーズがあることを確認してから法人を作ったり、店舗を作ったりしたらいいんじゃないか。
どういうふうに声をかけていけばいいのかなという、そのヒントを得に来たという感じです。
西島:ありがとうございます。
もちろんWebやネットの世界もありますけれど、我々の強みとしては、静岡で最大級の商業施設を運営させていただいているので、そこに来ている方々に向けて、日本でのニーズを探ることもできるのかなと思っています。
また、我々のビジネスでは実際にスーパーマーケットを持っていたりもするので、店舗を出さなくても、まず商品へのニーズを測るという意味で個別にやってもいいんじゃないかなと感じています。
今日、日浦さんとその話ができてうれしいなと思っています。
一方で我々にとってのハードルは、言語と、彼らの商習慣が全然分からないという部分です。その部分はぜひ補完していただきながら、キャッチボールしてできたらうれしいなと思っています。
日浦さん:そうですね。最近、私もマレーシアのローカル企業が日本に進出する際の相談に乗るようなアドバイザーに就任しました。
今度、そういったセミナーというかフォーラムのようなものもあるんですけど、そこでどういうニーズが出てくるかは分かりません。
ただ、テストマーケティングをしたい方や、まだ「テストマーケティングをしたい」ということ自体に気づいていない方もたくさんいると思うので、「まずテストマーケティングをしてみてもいいんじゃないか」とおつなぎして、我々はマレーシアからサポートしながら、シードさんには日本から見ていただく。
どういった連携ができるか、これから話していきたいなと思います。
西島:ぜひ、いろいろやりたいなと思っています。
本当に、日本文化を輸出しながら世界の文化を輸入するという、日浦さんと面白い話が今日できました。
このまま話が尽きないので、2軒目に行きたいなと思っています(笑)。
このまま飲んでいると3次会ぐらいまで行きそうな勢いですけど、番組はこれぐらいにして、あとは日浦さんといろいろお話しできればと思っています。日浦さん、本日は本当にありがとうございました。
日浦さん:ありがとうございました。
西島・日浦さん:あしたに、乾杯!
本日のゲスト「Phoenix 日浦様」WEBサイトはこちら