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マーケティングなんてあてにならない

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2015年02月26日


『マーケティング試考(錯誤)』

 

このコラムでは、マーケティングに関わる偉大な先人たちや現代のトップランナーたちの卓見に唸ったり、徒然なる世の出来事を無理やりマーケテイング的に考えてみたりします。特に役には立たないでしょう。ただの“思考錯誤”ですから。でも、マーケティングを少しでも身近に感じていただければ。

 

その1/マーケティングなんてあてにならない

 

私たちの会社の事業の本質は「マーケティング」です。さまざまな企業や団体のマーケテ ィング活動をあらゆる側面からサポートすること、それが企業活動のミッションです。基本はBtoBですから、これまでは黒子でよかった。ところが急速に進展するICT社会の中で、 マーケティングを生業とする以上、マーケティングコミュニケーションの環境変化にもいち早く対応し、顧客の見本となるべし。──自然に、こんな流れになるわけです。
ということで(特に見本にはならなそうですが)WEBサイトを刷新した訳ですが、「せっかくだからマーケティングについて積極的に情報発信して、当社のファンを増やそうではないか!」「ついては分析・企画部門の人間がやれ!」となり、私の憂鬱な日々が始まりました。

 

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そもそもマーケティングの先人たちが示してきたメソッドは、その多くが「法則」というよりも「理論」としてとらえることができます。思考の視点や枠組みを提供することこそあれ、結果にコミットするものではありません。スモールワールド理論(わずか数人の友人をたどれば世界中の人とつながることができるとする説)で知られる社会学者ダンカン・ワッツが著作「偶然の科学」(早川書房)で述べているように、どれだけ歴史に学んでも、あるいは常識(と思われていること)にてらしても、決して未来を予測することはできない。マーケッターができることも、せいぜい、その商品やサービスが売れる“確率を高める”ことぐらいが関の山なのです。こんなていたらくで果たしてフアンを増やすことができるのか…
実際、予測できない未来の世界では、ビジネスの“当たる”“当たらない”は、最後は嗅覚や本能が頼みの綱です。理論家では及びもつかない、現場で磨かれてきた感覚や、それこそ、このチャンネルのタイトルである“試行錯誤(これが正しい表記です)”で磨かれてきた勘が成否を分けます。そう、マーケティングは決して理屈通りには行きません。それでも、揺るぎない視点や思考の枠組みが土台となって、最後の一手を繰り出す舞台がせり上がるのだと思います。そこにマーケッターの役割があると思うのです。

 

ということで、マーケッターのささやかな存在意義(レゾンデートル)をかろうじて確認できたところで、気を取り直して、マーケティングのスパイスを利かせた小噺を定期的に繰り出していこうと思います。人の心をつかみ、動かすという、マーケティングの大義を胸に。我が社に頼みたくなるかどうかはとりあえず脇に置いておいて、まずはちょっとでも読者の心をつかめるような、楽しい話を…。

執筆者:企画推進室 笹渕 佳規(ささぶち よしのり)