株式会社シード:SEED

広告宣伝、調査・企画、設計・施工、開発・運営サポートを通じて、最適マーケティングソリューションを提供します。

コーヒーのサードウェーブについて考える。~ブルーボトルコーヒーに行ってきました。~

カテゴリー:

2015年07月09日


buluebotle1buluebottle2

昨日、お休みを頂けたので都内に今春オープンしたブルーボトルコーヒーというショップに行ってきました。

 

 

さて、最近コーヒーの雑誌などでもよく見るブルーボトルコーヒー、そしてサードウェーブってなに?という事からですが、私もあまりよく知らなかったので調べてみました。

 

 

そもそもウェーブとは、米国におけるコーヒー文化の流行を表しているのですね。今来ているのがその波の3番目にあたります。

 

それぞれのウェーブを解説すると。

 

 

 

 

・ファーストウェーブ

19世紀後半から始まる。コーヒーの栽培技術が確立されて大量生産が可能になり、米国内で一般の人にも大量消費されるようになった時代のこと。

 

 

・セカンドウェーブ

1960年代前後から始まる。深煎り高品質の豆を使ったラテなどが飲まれ始め、スターバックスなどのシアトル発祥のコーヒーチェーンが誕生し、スペシャリティコーヒー(質の高いコーヒー)を飲む事が一種のステータスになった時代のこと。

 

 

・サードウェーブ

1990年代後半頃から始まる。コーヒーの味質だけではなく、生産の背景(例えば、発展途上国での生産者に対して正当な対価が支払われているか、無駄な森林伐採をしてコーヒー農場を切り拓いたりしていないかどうか。)にも配慮されたコーヒー豆を使い、さらに、自家焙煎をし一杯ずつ丁寧にハンドドリップで抽出されたコーヒーを使う。コーヒーにお金だけでなく時間や労力も惜しまず費やすようになった時代のこと。

 

 

 

ということになります。

 

 

 

私の行ったブルーボトルコーヒー日本一号店はそのサードウェーブの先駆け的存在で、清澄白河という所にあり、都内とはいえ都心から離れたのどかな住宅地の一角ににひっそりとありました。人通りが激しいわけでもなく、とても最先端の話題のカフェがオープンするというような所には見えませんでしたが、あえてこの場所を選んだそうです。

 

 

お店の敷地の半分以上を豆のストックをするためのヤードと、焙煎するためのロースターが占めていて、奥のほうでは作業着姿のスタッフが豆の焙煎作業や運搬をしていました。

 

店の入り口手前部分にカフェスペースがあり、お客さんが自分のコーヒーをオーダーすると店員さんが豆を挽き始めます。コーヒーは一杯ずつ丁寧にペーパーフィルターを使ったハンドドリップで淹れられます。

 

ハンドドリップのコーヒーを豆から挽き始めると5分くらいはかかりますから、店員さんはその五分間一杯のコーヒーにつきっきりということになります。でも、お客さんも店員さんもとくにせかされることもなく一杯のコーヒーが出来上がるまでの時間を楽しんでいるようでした。

 

なによりも、手で時間をかけてからこそ生まれるコーヒーの香りや、敷地内のロースターで焙煎した、煎りたてならではの味わいに価値を見出してそれを楽しむ。そして、煎りたての高品質の豆をお客さんは気軽に購入することが出来る。

 

これが、サードウェーブのスタイルなのです。

 

 

しかし、このサードウェーブ商業的に見ると一杯のコーヒーのオーダーが入る毎に最低5分かかるし、お店の敷地の半分以上が他の設備で埋められていて客席が確保できないことから、とても商売としては成功できないであろうという声もあります。

アメリカの広大な土地と、おおらかな人種から生まれたこのスタイルが、必ずしも日本にも馴染む訳ではない、という事なのでしょう。

 

事実、日本には「喫茶店」という独自の根強いコーヒー文化が今もあります。また、セカンドウェーブは、スターバックスやタリーズコーヒーといったカフェチェーンの商業的成功により日本人にも馴染みましたが、サードウェーブのスタイルのコーヒーショップが今後も増えていくかはまだ誰にも分らないのです。

 

今回の日本へのサードウェーブ到来、ブルーボトルコーヒー日本一号店進出という話題は、そのような観点からも注目されているのです。

 

奥が深いですね、、、。

 

 

 

 

 

私は、今この原稿を自宅で、自分で淹れたコーヒーを飲みながら書いています。

 

そして、そのコーヒーはたった24時間ほど前に都内のショップの中にある小さなロースターで焙煎されたばかりの豆を使った、とても美味しいものです。

 

今まで、こんなにも新鮮な豆を使ってコーヒーを淹ることは出来ませんでした。

 

ブルーボトルコーヒーの一号店が繁華街でなく、住宅街にあったのは、流行のショップとしてではなく、生活のスタイルとして新たなコーヒー文化を日本の人に知らせたかったのかもしれません。

 

この波が広まるかどうかなんて、ただ時間の問題だけではないかと思ってしまうのは私だけではないでしょう?

 

 

長尾