株式会社シード:SEED

広告宣伝、調査・企画、設計・施工、開発・運営サポートを通じて、最適マーケティングソリューションを提供します。

その3/「車内改札」から妄想してみる

カテゴリー:

2015年06月01日


ここ数年、とにかく出張が多く、日本中をうろうろしています。

国内出張だからもちろん新幹線もよく使います。

そんな中、ちょっと気になっていることがあります。

JR○○(何となく匿名にしておきます。)の新幹線だけ、

自由席でも(もちろん指定席でも)車内改札があるのです。

他の会社の新幹線は、指定席でも改札に来ないのに、です。

何か理由があるのかも知れませんが、他社では車内改札がない分、あまり気持ちよくない。

なんて書いてると、何年か前までは眠っていると起こされて、

幾度となく腹立たしかった記憶が蘇ってきました。

そこで、車内改札の理由について、勝手な憶測を立ててみます。

 

2015-03-17 08.51.02 HDR

 

トランスフォーメーション(乗り物)としての鉄道はすでにコモディティ

(カテゴリーにおける差別化特性がなくなった状態)にあり、

さまざまな代替交通手段(飛行機や車など)との競合状況にさらされている状態です。

こういった状況から抜け出し、顧客を失わないようにするためには、

利用者視点からの新たな価値提案が必要です。

だから最近では、新幹線自体の魅力ではなく金沢の魅力がしきりに紹介されたり(北陸新幹線)、

「通過する駅」から「集まり過ごすための駅」への転換が進んだりしているのだと思います(ecute)。

ところが、どうもJR○○については、

こういったマーケットイン(顧客視点)による新たな価値提案への意識が、

あまり高くないように思えるのです。

それはなぜか。

事業の屋台骨である新幹線のトランスフォーメーションとしての価値に翳りがなく、

他を圧倒する競争力を維持しているからではないかと思うのです。

3大都市圏、つまり巨大なハブ同士をつなぐ鉄道網は他にはありません。

他社が抱えるのはハブから地方へ広がる鉄道網。

しかも3大都市圏間の移動は、飛行機では価格に見合ったメリットが乏しく、

車では圧倒的に時間がかかります。

(そろそろ匿名にした意味がなくなってきました。)

つまりJR○○に価値提案のイノベーションは必要なく、まだまだ「鉄道会社」として、

圧倒的な競争力をもつ新幹線を基軸に、

プロダクトアウトの発想で事業を継続できるということです。

リニアモーターカーの開通で事業基盤はさらに盤石に…ということでしょうか。

(匿名の意味は完全になくなりました。)

確かにJR○○は安全管理への意識は高いように思えますが、

顧客を喜ばすこと──車内販売や車内清掃で最近話題に上ったのは、いずれもJR東日本です。

こんなところにも、それぞれの事業スタンスや企業文化が表れているように感じてしまうのです。

嫌なヤツですね。

もっとも、最近は若い女性の車掌が増えて、思いがけず心躍る車内改札だったりして…

 

ええっと、それはさておき、最強新幹線を柱にした「鉄道事業」は本当にまだまだ安泰なのか?

最近当社でも、東京支社のメンバーと本社のメンバーが一堂に会するネット会議を

積極的に取り入れています。

これって、新幹線の需要減少の要因になるかも?まだ誰も気づいていないようですが…