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その2/こねこ先輩が教えるマーケティングの極意

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2015年04月27日


先月、地元自治体の若手有志職員の方々による勉強会で、

マーケティングについて話しをさせていただく機会がありました。

人に何かを教えるというような立場で話をするのは不慣れな上に、

行政職員の方々にマーケティングの話?という戸惑いもあり、逡巡しましたが、

何度か仕事をご一緒させてもらっている方からのせっかくのお声掛けを無碍にできず、

とりとめなのない話をさせていただいた次第です。

とはいえ、普段あまりマーケティングというものの考え方に馴れ親しんではいないだろう行政職員の方々には、

やはり「マーケティングとは」というところから紐解こうと考え、こんな話から始めました。

 

かのピーター・ドラッカーは、マーケティングの究極の目的を

「セリング(単純な販売活動)をなくすこと」と定義づけました。

つまり、モノやコトを“売り込む”ことではなく、勝手に売れる仕組みをいかに作るか、

そこにマーケティングの目的があると論じました。

 

ここでふと思い出されるのが、先日まで放送されていた、

おそらくは新社会人をターゲットに据えたJAバンクのCM。

ある取引の現場に立ち会う新入社員に先輩の女性社員が囁きます。

「営業の極意は相手の懐に飛び込むこと」。

そしてこねこ先輩(実際の子猫)がさっそうとテーブルの上を横切り相手企業の“懐”へ。

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こねこ先輩がさっそうと…

こうなると相手企業の重役風の面々ももう駄目です。

こねこ先輩を撫でまわしながら、「ハンコでちゅね…」などと猫なで声を上げながら、

契約書らしきものに勝手にどんどんと捺印していってしまいます。

荒唐無稽な内容で印象効果をねらったCMですが、こねこ先輩の活躍は、

まさにドラッカーが語るマーケティングの目的を思い出させます。

売り込まずとも勝手に売れる仕組みをつくる。

まさにこれを圧倒的な手腕(足肢?)で現実のものとしたこねこ先輩ですが、

その戦略の柱となっているのが、顧客との感情的な絆をつくる

秀逸な(パーソナル)ブランディングであることは疑う余地もありません。

ですが、ブランディングについてはまた別の機会に…

 

こねこ先輩の活躍を思い浮かべつつドラッカーによる定義づけを突き詰めると、

マーケティングは、「人の心をつかみ、行動を促すサイエンス」とも言い換えられるでしょう。

広く世のため人のためになる技術なのです。

そんなマーケティングへのささやかな愛と誇りが

目の前の行政職員の方々に無事伝わったかどうか…

こねこ先輩の足下にも及ばなかったような気がします。

 

 

企画推進室 笹渕 佳規(ささぶち よしのり)